長野県飯田OIDE長姫高等学校原動機部ブログ

飯田OIDE長姫高校原動機部のブログへの訪問ありがとうございます。私たち原動機部は、競技用の電気自動車・電動自転車を部員が一丸となって製作し、大会に向けて日々活動しています。このブログでは、そんな原動機部の日々の記録などを紹介しています。コメント等も大歓迎です。どうぞごゆっくりご覧ください!

2024 Ene-1 MOTEGI GP

 皆さんこんにちは。飯田OIDE長姫高校原動機部です。

 

 先日の9月15日に、モビリティリゾート茂木で行われた試走会と2024 Ene-1 MOTEGI GPに参加してきました。

 

試走会

 

 大会前日の試走会では、まだドライバーがコースにあまり慣れていない中でしたが、トラブルや事故もなく走行を終えることができ、コースの確認やデータを集めることが出来ました。走行後は雨装備の確認やモーターの調整など、車体の整備を行いました。

 

大会当日

 

 そして翌日の15日に2024 Ene-1 MOTEGI GPが行われました。今回新体制での初めての大会となりました。また、予報では雨でしたが大会当日は雨は降らず天候に恵まれた中走行することが出来ました。

 

 

結果、、、

 

KV-40Div1で

WISDOMαが高校生部門2位(総合3位)

 

同クラスでWISODMが高校生部門4位(総合8位)

 

KV-Motoで

WISODM BIKEが高校生部門3位(総合9位)となりました。

 

今回も各ドライバーとライダーに質問をしました。

 

WISDOMαドライバー

 

中の人「今回の茂木の大会の感想を教えてください。」

 

αドライバー「初めてのEne-1での走行で少し緊張したが自分の全力を出すことが出来たので良かった。そのうえでまだ自分の技術がまだ未熟だと感じるところがあったので残りの大会で経験を積んいきたいです」

 

 

WISDOMドライバー

 

中の人「今回の茂木の大会の感想を教えてください。」

 

WISDOMドライバー「今回の大会は、ドライバーとしての初めての大会でした。結果は、総合8位、高校生部門4位という非常に悔しい結果になってしまいました。初めての大会だったとはいえ、自分の中でももっとタイムを縮められるところがあったと思います。今回の大会の反省を生かして次の大会は勝ちたいです。」

 

 

BIKEドライバー

 

中の人「今回の茂木の大会の感想を教えてください。」

 

BIKEライダー「初の高速域での運転、初のサーキットでの走行、初の大会、初めてのことが多かった大会、まずは無事故でチェッカーを取ることを目標に大会に挑みました。スタート前はかなり緊張しましたが無事3回のタイムアタック完走できました。結果は高校生部門3位ともっと上を目指せたかなぁと感じた大会でした。」

 

 

 今回の大会では目標であった高校生部門1位を達成することが出来ず悔しい結果となってしまいました。今回の大会の反省を活かして次回の豊橋の大会では良い結果を残せるよう準備していきます。

 

 

食事会

 今年も試走会前日に部員のみんなでお好み焼き屋の道とん堀鈴鹿の大会の祝賀会も兼ねた食事会を行いました。頂いたもんじゃ焼きお好み焼きが美味しかったです。

 

 

 今回もご愛読ありがとうございました。

 

同窓会鈴鹿大会の報告会・茂木大会の激励会

 みなさんこんにちは。飯田OIDE長姫高校原動機部です!

 

 今週の9月3日に、同窓会場をお招きし、「2024 Ene-1 SUZUKA Challenge」のKV-40優勝報告と、「2024 Ene-1 MOTEGI GP」の激励会を開催していただきました。

 

 始めに3年生の前部長より、鈴鹿大会の結果報告をしてもらいました。

 

 校長先生より「毎年毎年メンバーが入れ替わる中でも優勝し続け12連覇を達成することはとても素晴らしいことだ。」とお話いただきました。

 

 同窓会長より「結果以上に茂木大会を楽しんできたもらいたい。大会当日も同窓会で応援に行きます。」とお話しいただき、同窓会よりお祝いをいただきました。

 

 生徒代表挨拶として、「先輩たちから受け継いできた車体や技術を活かし、今できることをして誠心誠意頑張っていきたいと思います。応援お願いします。」と部長より挨拶をしました。

 

 

 スポンサー様や同窓会の皆様など応援してくださっている方々に優勝の報告が出来るよう、準備を進めていきます。

 

 今回もご愛読ありがとうございました。

2024 Ene-1 MOTEGI GP 走行会に参加してきました

 みなさんこんにちは。飯田OIDE長姫高校原動機部です。

 

 先月の20日にモビリティリゾートもてぎにて行われた走行会に参加してきました。

 

 今回の走行会では、WISDOM、WISDOMα、WISDOM-BIKEの3台が走行しました。

 

 今年から、レギュレーションと走行するコースが大幅に変わったので走行をする前にコースを実際に歩いて確認をしました。

走行会本番

 走行直前には、部員一同不安や緊張が高まり、ドライバーに対して「無事に帰って来てほしい」という思いで挑みました。

 

 

 結果、多少のトラブルもありましたが、全車体無事にホームストレートまで戻ってくることができました。

 

 今回の走行会は、新体制となって初めての遠征で、ドライバーをはじめ、各車リーダーも新しくなりました。高速域走行が初めてのドライバー含め全員怪我無く走行会を終えることが出来ました。

 

 また、他のチームさんとお話する機会もあり、勉強になることが多くありました。

 

 今年度製作したモータでも十分に戦えることが分かったのですが、タイムの割には積算電力がかなり余っていました。コースを考えると下りでのスピードアップは難しいので、ダウンヒルストレートを快調に上っていくことが大事だと感じ、現在、改造を施しています。どうなることやら・・・

 大会までは既に残り2週間を切っています。今回の走行会で得たデータを基に戦略を立て、普段からの整備を怠らず行い、トラブル無く本戦に挑めるようにしていきたいと思います。

 

 今回もご愛読ありがとうございました。

2024 Ene-1 SUZUKA Challenge

 皆さんこんにちは。飯田OIDE長姫高等学校原動機部です。

 

 先日27日、28日に鈴鹿サーキットで行われた試走会と2024 Ene-1 SUZUKA Challengeに参加してきました。

 

試走会

 大会前日の試走会では、鈴鹿サーキットのコースということもあり、初めてのドライバーもいましたが、全車体トラブルや事故もなく無事に走行を終え、コースを確認したり走行データを集めることができました。また走行を終えた後には、データを見ながらモーターの交換などの調整をおこないました。

 

大会当日

 そして翌日の28日に2024 Ene-1 SUZUKA Challengeが行われました。今回三年生にとっては最後の大会だったため、部員一同緊張して大会に挑みました。大会当日は朝から晴れ、天候に恵まれた中走行を行うことができました。

 

結果、、、

 

KV-40Div1(車両材料制限なし)クラスで

WISDOMαが高校生部門1位(総合3位)

 

同クラスでWISDOMⅡが高校生部門2位(総合6位)

 

同クラスでWISDOMが高校生部門3位(総合7位)

 

KV-Motoクラスで

WISDOM BIKEが高校生部門2位(総合6位)となりました。

 

そこで、今回も各ドライバーとライダーに質問をしました。

 

WISDOMαドライバー

中の人「今回の鈴鹿の大会の感想を教えてください。」

 

αドライバー「前日の試走の段階である程度の作戦を立てることができ、各アタック後にもセクタータイムや電池の使用状況を見てターゲットタイムを決め、目標通りの走りができた。自分は一年生の頃からドライバーとして出場して今回で3回目の高校生部門優勝なのでとても嬉しい。部を支えていただいているスポンサー様、日常生活から支えてくれた家族や友人に感謝したい。」

 

 

WISDOMドライバー

中の人「今回の鈴鹿の大会の感想を教えてください。」

 

WISODMドライバー「まずは全車トラブル無く完走することができたことにとても安心しました。今回バイク含め全車体が大幅な仕様変更での鈴鹿大会となりWISODMは走りのセットアップにかなり苦労しました。しかしそれでも自分なりに猛アタックし、高等学校部門3位と嬉しい結果をのこすことができました。この結果に繋げることができたのはチームのみんな、部のメンバー、顧問の先生方、応援してくださった皆さんのさぽーとのおかげです。ありがとうございました!」

 

 

WISDOMⅡドライバー

中の人「今回の鈴鹿の大会の感想を教えてください。」

 

Ⅱドライバー「今回僕は鈴鹿を初めて走ったのでとても緊張していたのですがチームメンバーがや先輩たちが勇気づけてくれたおかげで無事に完走することができました。
アタックが終了してピットに帰ってきたらすぐに次のアタックの作戦を考えてと、とても忙しかったですがその分高校生部門で2位をとれたときの喜びが大きかったです。今回の大会で3年生の先輩たちはいなくなり最上級生となるので原動機部の技術などを引き継いで来年の鈴鹿で13連覇できるように頑張ります。」

 

 

WISDOM BIKEライダー

中の人「今回の鈴鹿の大会の感想を教えてください。」

 

Bikeライダー「今回の大会のKV-Motoは大幅にルールが変わり不安でした。しかし本戦では緊張しながらも想定通りの走行ができました。またチームメンバーや顧問の先生も車体を整備したり、作戦を一緒に立ててくれたりしました。本来の目標であった高校生部門1位を達成することはできませんでしたが、3年間の成果を出し切ることができて本当に良かったです。これまで応援してくださった方々、ありがとうございました。」

 

 

 今回の大会では無事にKV-40 Div-1 高校生部門12連覇を達成することができました。次回の茂木の大会までに新モーターの改造などの改善をし、今回の大会の反省点を活かせるようにしていきます。

 

 今回もご愛読ありがとうございました。

 

 

2024 DD 製作 完成までの道のり

みなさんこんにちは。飯田OIDE長姫高校原動機部です。

 

 2024 Ene-1 SUZUKA Challenge に向けて挑戦した自作DDモータ製作についてまとめていこうと思います。

 

1.設計

 昨年度まで、原動機部が所有するDDモータは全部で3台でした。MITSUBAのM0348をベースに製作した自作DDが2つ、M0124をベースに製作した自作DDが1つでした。

 M0348タイプは、2018年に製作したDDと、2015年に製作したDDのうち、2015年DDのヨーク?が歪んでしまい、モータ効率が少し悪くなっていました。2015DDの代わりになるモータを製作します!

 今回Ene-1 KV-40のレギュレーションが変わり、WISDOMⅡがDivNextに出れなくなるため、M0348タイプのDDを3つにして大会に臨むことになり、新作モータを2つ製作することになりました。最初は1つのみの製作だったのですが・・・

 

 ↓ 2015-S-DDoidegendouki.hatenadiary.com

 

 

 ↓ 2018-S-DD

oidegendouki.hatenadiary.com

 

 

 今回は2018年DDをベースに新DDの設計を行いました。

 AutodeskのAutoCADを使用し設計(~2023.08頃)後、Fusionを使用し3Dモデリングし干渉チェックを行い、実際に取り付ける車体への干渉確認のため、作ったモデリングをもとに、3Dプリンタにて出力(2023.09頃)し確認をしました。

↑ DDモータ設計図 2D・3DCAD

 

 

 

↑ 3Dプリンタ出力したDD

 

 

 原動機部の車体ですが、WISDOM・WISDOMⅡと、WISDOM α の後輪部の設計が異なっており、モータや後輪ハブ等、互換性がなかったため、今回は3車体ともモータを相互に使用できるよう、仕様の共通化・標準化も同時に進めました。

 

 

2.加工

 上のような標準化もあり加工する部品点数は、50個以上となりました。学校にある、設備を用い加工を行います。マシニングセンタやCNC旋盤、ワイヤー放電加工機をはじめとして、汎用旋盤、フライス盤、ボール盤等々・・・

 

↑MC加工・ワイヤー放電加工

 

 

 

 モータヨークを加工していたのですが(2023.10)、思うような精度が出ず失敗が続いていました。2つ作ったんですが・・・

↑DDヨーク作ったんですが・・・

 

 なかなかうまくいかず、原動機部のスポンサー企業である、ZESTIA様にお願いし製作していただくことになりました。(2023.12末)

ZESTIA株式会社 | 食品機械・医療機器の部品加工・組立・電装・設計

 

 

 マグネット裏のバックヨークですが、波型にするためワイヤー放電加工機で加工をするのですが、バックヨーク部はt0.5のSPCCを積層後、ブロックにして加工を行いました。(2023.11)ですが、積層したプレートが加工時に浮いてしまうことがあり積層する樹脂や積層方法を変えながら加工を進めました。

↑SPCC切断・積層前のSPCC・加工後の波型部品

 

 

 製作した部品は、順次アルマイトを行いました。(2024.01~)学校で行います。アルマイトの加工で不安定な時期もありましたが、無事に安定的に加工できるよう実験を繰り返し行い綺麗に加工できるようになりました。

アルマイト加工・組み立て

 

 

 ZESTIA様より届いたヨークに積層したSPCCを取り付けました。(2024.05)マグネットはMITSUBA様に取り付けをお願いし、取り付けしていただきました。(2024.05末)

 

↑ヨークへのSPCC取り付け・マグネット取り付け後

 

3.モータ速度の決定

 届いたヨークに、2015DDのコアを取り付けまわしてみると、以前よりも早く回転するヨークでした。計測した回転数から理想回転数になるよう巻き数を計算し、その計算数に応じた数、銅線を巻きました。(2024.06)2015DDよりも細い銅線で巻くのでどうなるか不安でしたが・・・

 巻いている写真がなかったので、冬に巻いたM1048のコアに巻いている写真です。↓

↑モータコア銅線巻き

 

 左が2015DDコア、右が2024新DDコアです。部員がきれいに巻いてくれました。

 

 

4.大会にて

 実際に、鈴鹿サーキット走行会にて走ってみると、加速時に加速しにくいモータになってしまいました。大会時には可変界磁・進角を駆使してドライバーが走ってくれました。今後の茂木の大会に向けて、とある秘策を使いモータを改造していきます。

 

 

5.最後に

 今回の製作は、多くの皆様にご協力いただき製作することができました。この場をお借りして感謝申し上げます。

 下のリンクは、実際に動いているモータの動画です。ご覧ください。

 

www.youtube.com

 

2024 Ene-1SUZUKA Challenge前準備

 みなさんこんにちは。飯田OIDE長姫高校原動機部です。

 

 今週の28日に2024 Ene-1 SUZUKA Challengeが行われます。今回は、大会前の準備の様子をお送りします。

 

1,新モーター作成

 今回、今まで使っていたモーターから新しいモーターに変えることにしました。モーターの部品(ヨーク)にはZESTIAさんから提供して頂いた物を使用しています。

 それ以外の部品(15点)は自分たちで製作をしました。学校の設備のマシニングセンタやCNC旋盤をはじめ、ワイヤー放電加工機や、汎用旋盤、フライス盤・・・等を駆使し昨年の12月ごろから製作をしました。アルマイトも失敗が少なく安定してできるようになり、車体ごとのカラーリングにあったデザインに仕上がりました。

 コアはMITUBAさんより購入したコアに自分たちで銅線を巻いて作りました。何回か、やり直すことがあって大変でしたが完成させることができました。

 

 今回の製作では、モータを2つ製作しました。

 WISDOM α (青い車体)と、WISDOM(黄色い車体)に新作DDを。WISODMⅡ(赤い車体)には、WISDOM α で使用していたDDをつけて大会に臨みます。

 

 飯田自動車学校での練習走行で無事に動いたので、大会が楽しみです。

 

 ちなみに、大会が終わったらYouTubeに動画が上がるかも・・・?

 

 

 

2,WISDOMⅡ新デザイン

 前回WISDOMのデザインを変更しましたが、今回WISDOMⅡのデザインも変更することにしました。作業は以前WISDOMのデザインを変更したときと同じようにこれまで貼られていたカッティングシートを全部はがし、新しいカッティングシートを張っていきました。

新しいWISDOMⅡのデザインはこのようになりました。

 

 

 カッティングシートを張るときに気泡やしわができたりして大変でしたが、完成させることができたので良かったです。

 

 本番まで一週間を切りましたが、不具合がないようにして大会を万全の状態で走行できるようにしていきたいと思います。

 

 今回もご愛読ありがとうございました。

文化祭

 みなさんこんにちは。飯田OIDE長姫高等学校原動機部です。

 

 今月の7月4日と5日に、本校で文化祭が行われました。

 

 原動機部で、WISDOM、WISDOMⅡ、WISDOMα、WISDOM BIKEの4台、そしてシニアカーを改造して新幹線に模したえぬななという乗り物とトロッコを展示しました。

 

 えぬななでは、昨年使用したものをカッティングシートを使用しデザインを変更したり、パテなどを使用し破損した場所を修繕したりしました。

 

 

 トロッコでは、レーザー加工機で桃の形をした木の板を作成してペンキを塗り、トロッコに貼り付けたりしてデザインを変更しました。他にもレールのストッパーを新しくするなどの細かな変更をしました。

 

 

 何度か失敗することもありましたが、最後まで作りきることができました。

 

 今回の展示で原動機部の活動や車体について一般の多くの方に知ってもらうことができたので良かったです。また、来週の鈴鹿の大会で良い結果が残せるよう頑張っていきたいと思います。

 

 今回もご愛読ありがとうございました。