お久しぶりです。
約四か月ぶりの投稿になります。
新車体製作という大きな目標に向け本日も原動機部一同活動しています。
今は車体設計の大まかな部分や試作が終わり型製作に入る段階です。
当初の予定では、3DCADで作成した形状をNC言語に変換し雄型の基となるスタイロをNC工作機の切削範囲内の大きさに合わせ雄型の削りだしを行おうと考えていました。
※カット前のスタイロ
※NC工作機の切削範囲内になるようにカット
※カットされたのを重ね木工用ボンドで貼り付け
※Fusion360で作成したロア側の分割データ
※分割データをNC言語に変換
ここまでは順調でしたが、このあと想定外のことが起きました。
なんと、使用しようとしていたNC工作機のデータ容量の上限が128KBでNC言語に変換したデータの一番容量が少ない加工部分でも128KBギリギリと先が思いやられる状態でした。
※使用する予定だった1989年購入NC工作機
なんとかこのNC工作機を用いてスタイロの加工ができないかと思い下記の方法を行いましたが納得いけるものはありませんでした。
①加工データをさらに分割し容量を少なくする方法
→車体製作の時間の関係上効率が悪い。
②ドリルの一回の切込み量を大きくし容量を少なくする方法
→下にあるように表面に段差が出来てしまい型の精度が悪い。
③本体の容量は関係なく作動させる事ができる加工データをNC工作機に伝送しながら削る方法
→使用しているNC工作機が対応していない可能性がある。
④本体のストレージを容量の多いものに変更する方法
→販売元にも問い合わせたが使用しているNC工作機が古く複雑な部分が多いため断念。
結果、車体製作では型作りが八割といわれていて妥協はできないと判断し先日、AVALON TECH株式会社から販売されている「Art CNC組み立てキット」https://www.avalontech.jp
を購入しました。CNCは本来業務用の加工機で、数百万円と高いものですが、この商品は比較的安価で拡張性が高いことが挙げられます。
ただし組み立てキットなので自分たちで組み立てる必要があります。
早速商品が届いた段階で、組み立てを始めました。
切削の精度を出すために、細心の注意を払いながら8割方組み立てることが出来ました。
明後日には、今回組み立てたArt CNCを使って雄型の基となるスタイロの切削を始めていきたいと思います。
今後は、車体製作に関する情報などを随時更新していく予定ですので是非ご覧ください。
S.R